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実績紹介

【プロジェクト】スーダン国水供給人材育成プロジェクト・フェーズ2

JICA国際協力機構 技術協力プロジェクト


プロジェクト期間

水供給人材育成プロジェクト・フェーズ2は2011年11月より2015年9月迄実施される日本の技術協力プロジェクトです。

このプロジェクトは2008年6月から2011年3月迄実施されてきたフェーズ1プロジェクトを継続発展させるために実施されています。フェーズ2プロジェクトでは8名の日本人専門家がそれぞれの担当分野を通して、スーダン人への技術指導を行います。


ハルツームでの活動

本プロジェクトの実施機関は国営水公社(PWC)の下部機関である研修センター(PWCT)です。このセンターはスーダンにおける給水分野の最高研修機関として、位置づけられており、フェーズ1のプロジェクトを通して、日本人専門家は研修体制の強化や研修管理能力の向上を実施してきました。その結果、現在PWCTでは様々な研修を自主的に実施できるようになりましたが、研修センターの施設能力に限界があったことから、現在新規研修センターの建設が予定されています。

専門家は、この大幅に改善された新規研修センターを国際基準のセンターにする為に、今後も継続的な支援を行ってゆきます。


パイロット州での活動

フェーズ1のプロジェクトでは首都のハルツームの研修センターの能力向上を主目的に実施されてきましたが、中央での研修体制強化のみではスーダン全土の給水分野の人材育成が達成されにくいことが判明しておりました。そのために、フェーズ2では白ナイル州とセンナール州をパイロット州として選定し、ここに専門家と関連する研修機材を導入し、州レベルのモデルとなる研修を実施しています。両州は隣接していることから、州水公社は常にお互いの進捗を比較できるほか、定期的にセミナーを開催し、パイロット州としての相乗効果を高めつつあります。

なお、パイロット州での本格的な研修は2012年10月から開始される予定です。


人材育成の全国展開

2012年1月に、西ダルフール州から中央ダルフール州が、また、南ダルフール州から東ダルフール州が分離したことにより、現在スーダンには17の州が存在しています。これら17州の内、ダルフール5州(東、西、南、北、中央)、南コルドファン州及び青ナイル州は紛争地域となっていることから、専門家の現地調査は制限されております。しかしながら、それ以外の州については治安上の問題が発生していないことから、専門家は定期的に各州を訪問し、研修効果、研修ユニットの整備、必要な研修用機材の調達等の支援を行っています。


他関連プロジェクトとの連携

現在スーダンでは本フェーズ2プロジェクトの他に、「ダルフール及び暫定統治三地域人材育成プロジェクト(対象州はダルフール5州、南コルドファン州及び青ナイル州)」と「カッサラ州行政能力サービス向上のための復興支援プロジェクト」に給水分野が含まれていることから、これらのプロジェクトと常に連携した活動を続けています。

具体的にはハルツームのPWCTにおける研修、モロッコでの第三国研修です。このような他関連プロジェクトとの連携はスーダンにおける給水分野の人材育成にとり極めて有効であることが確認されています。





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